ハーマンミラーから販売されたイームズの最初の家具。

vanilla郡山店のクロサワです。

定期的にイームズのブログを書きたくなる僕です！という事で今回はイームズのLCWについてご紹介致します。

LCWと聞いて一瞬で何のことかがお分かりになった方はイームズ好きに間違いありません。イームズの家具はシェルチェア然り、略称で表記されることが多いです。例えばDSR、ダイニングサイドシェルチェアロッドワイヤーベースの略です。とても長い！ではLCWになるとどうなるか…答えはラウンジ・チェア・ウッドの略です。皆さん分かりましたか？

イームズは1940年初頭には成形合板を使ったプロダクトを研究していました。1941年にレイと結婚しロサンゼルスを拠点を置き、同年にはレッグスプリントというケガ人のための添え木の量産を始めます。海軍からの注文が多く大変だったみたいです…その時の成形合板の技術を活かし、家具の開発に力を入れます。そして努力の末、1946年にイームズプライウッドチェアとして販売が開始されたのです！ハーマンミラーから発売が開始されてから2020年の今まで70年以上にわたって途切れることなく製造され続けています。これだけの年数を廃盤にならずに販売されている事実はとても凄いですよね！

椅子のデザインはイームズらしいフォルムをしており、どこか有機的な雰囲気を醸し出しています。曲線が特徴的ですね！脚のデザインも独特で1本の板をグ二ッと曲げたような形状です。このデザインはイームズプライウッドコーヒーテーブルにも使われています。人によっては昆虫に見えるとか見えないとか…
のこの椅子の凄いところは木材という事を忘れるくらい座り心地が良いんです。合板の曲線がとても滑らかで背当たりや座面に包まれるような感覚になります。それにプラスして背もたれについているゴムマウントが体に合わせ動いてくれるので、より体にフィットしてくれます。座面は後ろに傾斜しており、自然と正しい位置へと誘われます。クッションがなくても快適です。余談ですが、パーツの接続部分にゴムマウントを用いる手法はシェルチェアを始め、イームズのプロダクトによく見られ、座り心地を良くする秘密なのかもしれません。イームズが好きな方には分かると思いますが、マウント部分には何か魅力を感じてしまいます！